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整備システム・整備ソフト DREAM POWER > 整備ソフト選びのコラム > 車検証のQRコード(二次元コード)の読み取り方と整備システムへの取り込み
車検や点検で初めて入庫した車の情報を、受付で車検証を見ながら1文字ずつ打ち込んでいる工場は今もあります。車台番号は英数字が十数桁並び、型式や原動機の型式も1文字違えば部品の検索を誤ります。車検証にはQRコード(二次元コード)が印字されているので、これを読めば入力は減らせます。ただし、電子車検証のQRコードに何が入っていて、何が入っていないのかを知らないまま使うと、「満了日が取り込めない」「お客様の住所が入らない」と戸惑うことになります。この記事では、国土交通省が公開している二次元コードの仕様書をもとに、入っている項目、読み取り方、読み取れないときの確認、整備システムへの取り込み方をまとめます。
車検証に印字されている四角い模様は、一般にQRコードと呼ばれる二次元コードです。国土交通省の電子車検証特設サイトに掲載されている「二次元コードについて(電子車検証)」では、電子車検証の券面に二次元コード2と二次元コード3の2種類を印字すると定めています。同じ2種類のコードは、車検証閲覧アプリの画面と、閲覧アプリなどで出力する「自動車検査証記録事項」(帳票やPDF)にも表示されます。
仕様書によると、二次元コード2は2つに、二次元コード3は3つに分割して印字されます。つまり券面には合わせて5つの四角い模様が並び、すべてを読み取って初めて1台分の情報がそろいます。誤り訂正率はQまたはM(25%または15%)、バージョンは3(セル数29×29)、項目の区切りには半角スラッシュが使われています。
電子車検証には二次元コード2と二次元コード3が分割して印字されます
車検証のQRコードとは、車検証の券面に印字された二次元コードのことです。国土交通省の電子車検証特設サイトが公開する仕様書「二次元コードについて(電子車検証)」(制定日付2023.1版)では、電子車検証の券面に二次元コード2と二次元コード3を印字すると定め、同じコードを車検証閲覧アプリの画面と自動車検査証記録事項(帳票とPDF)にも表示するとしています。二次元コード2は2分割、二次元コード3は3分割で印字されるため、券面の5つのコードをすべて読み取らないと1台分の情報がそろいません。誤り訂正率はQまたはM、バージョンは3(セル数29×29)で、項目の区切りは半角スラッシュです。
仕様書の別紙1と別紙2には、それぞれのコードに入る項目が一覧になっています。整備工場の受付で使う項目を中心に整理すると、次のとおりです。
| コード | 主な項目 |
|---|---|
| 二次元コード2 | 自動車登録番号または車両番号、標板の枚数と大きさと希望番号の識別、車台番号、原動機型式、帳票種別 |
| 二次元コード3 | 車台番号打刻位置、型式指定番号と類別区分番号、有効期間の満了する日、初度登録年月、型式、軸重(前前、前後、後前、後後)、騒音規制、近接排気騒音規制値、駆動方式、NOx値とPM値などの排出ガス関係、保安基準適用年月日、燃料の種類コード |
部品の注文や作業の見積に使う型式、原動機型式、型式指定番号と類別区分番号、初度登録年月は、QRコードから取り込めます。車台番号は二次元コード2に入っており、職権打刻の場合は先頭の打刻コードを角かっこで囲んで表すと定められています。
見落としやすいのが、有効期間の満了する日の扱いです。仕様書では、電子車検証の券面に印字する二次元コード3の満了日は「999999」と設定すると定めています。車検証閲覧アプリの画面に表示されるコードと、自動車検査証記録事項に印字されるコードでは、実際の満了日(西暦下2桁と月日の6桁)が入ります。券面のQRコードだけを読んで車検満了日を登録しようとすると、正しい日付が入らないということです。
券面のQRコードには車検の満了日と所有者の情報が入りません
電子車検証の二次元コードに入るのは、自動車登録番号、車台番号、原動機型式、型式、型式指定番号と類別区分番号、初度登録年月、軸重、排出ガス関係などの車両の情報です。国土交通省の仕様書(別紙1と別紙2)の項目一覧には所有者や使用者の氏名と住所の欄がなく、有効期間の満了する日は、電子車検証の券面に印字するコードでは「999999」と設定すると定められています。実際の満了日が入るのは、車検証閲覧アプリの画面に表示されるコードと、自動車検査証記録事項(帳票とPDF)に印字されるコードです。車検案内に使う満了日を整備システムへ登録するときは、券面のQRコードだけに頼らない手順にしておきます。
「車検証 qrコード 読み取り 方法」で調べる方が知りたいのは、何で読むかと、どこのコードを読むかの2点です。読み取る対象は3つあります。
| 読み取る対象 | 満了日 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 電子車検証の券面 | 入らない(999999) | 車両の型式や車台番号をすぐに登録したいとき |
| 車検証閲覧アプリの画面 | 入る | ICタグを読み込んだ後、画面のコードを読ませるとき |
| 自動車検査証記録事項(帳票、PDF) | 入る | お客様から記録事項の紙やPDFを預かったとき |
読み取りに使う機器は、二次元コードを読めるスキャナーか、整備システムが対応しているQRコードリーダーです。スマートフォンのカメラで読むと文字列は表示されますが、分割されたコードの1つ分しか出ないことがあり、項目もスラッシュで区切られた記号の並びなので、そのまま台帳に写すのは現実的ではありません。業務で使うなら、整備システムが読み取り結果を項目ごとに振り分けてくれる形を選びます。
車検証のQRコードは券面、閲覧アプリ、記録事項の3か所から読めます
車検証のQRコードを読み取る対象は、電子車検証の券面、車検証閲覧アプリの画面、自動車検査証記録事項(帳票とPDF)の3つで、どれにも国土交通省の仕様による二次元コード2と二次元コード3が載っています。券面のコードは車検の満了日が「999999」になるため、車両の型式や車台番号の登録には使えても、車検案内の基準日には使えません。満了日まで取り込みたいときは、閲覧アプリでICタグを読んだ後の画面のコードか、記録事項に印字されたコードを読みます。スマートフォンのカメラでも文字列は読めますが、分割されたコードを項目ごとに振り分ける作業が残るので、業務では整備システムが対応するQRコードリーダーで読ませる形が現実的です。
「車検証 qrコード 読み取れない」という相談で多いのは、次のような原因です。上から順に確かめてください。
国土交通省の特設サイトでは、2024年1月12日付で、閲覧アプリで検査対象軽自動車の自動車検査証記録事項を出力したときに右下の二次元コードに不具合があったと公表しています。1月11日に改修され、12日以降は解消済みです。電子車検証の交付が始まった2024年1月4日から改修までの間に出力した軽自動車の記録事項でうまく読めない場合は、閲覧アプリで出力し直すと解決することがあります。
ケースの反射は、車検証をケースから出すか、照明の角度を変えるだけで直ることがよくあります。それでも読めない場合は、車検証閲覧アプリでICタグを読み込み、ファイルで取り込む方法に切り替えます。
QRコードが読めないときは分割と反射と出力の時期を確かめます
車検証のQRコードが読み取れないときは、まず分割されたコードをすべて読んでいるかを確かめます。国土交通省の仕様では二次元コード2が2分割、二次元コード3が3分割で、1つだけ読んでも項目はそろいません。次に、券面の折れや汚れ、ビニールケースの反射、印刷時の縮小によるつぶれ、読み取り機器が分割コードの連結に対応しているかを見ます。軽自動車の自動車検査証記録事項は、国土交通省が2024年1月12日付で、閲覧アプリから出力した記録事項の二次元コードに不具合があり1月11日に改修したと公表しているため、その時期に出力したものは出力し直します。それでも読めなければICタグからの取り込みに切り替えます。
電子車検証特設サイトの「ユーザーの方へ」では、電子車検証の券面には有効期間、使用者の住所、所有者の情報が記載されないため、ユーザーや関係事業者は車検証閲覧アプリでこれらを確認できると説明しています。必要最小限の記載事項を除き、車検証の情報は券面のICタグに記録されています。
顧客台帳を作るには、所有者と使用者の氏名や住所、車検の満了日が欠かせません。これらは券面のQRコードからは取れないので、閲覧アプリでICタグを読み込み、その情報を使う必要があります。ICタグの読み取り方や閲覧アプリの使い方は、姉妹サイトの電子車検証の読み取りと取り込みの記事で詳しく解説しています。車検証の受け渡しと継続検査の手続きについては継続検査OSSと整備システムの連動の記事で扱っています。
受付から台帳登録までを、QRコードと閲覧アプリの両方を使う形で組むと、次のような流れになります。
満了日が台帳に正しく入っていれば、車検案内の抽出はそこから自動で行えます。案内の出し方とタイミングは車検案内の出し方と自動化の記事で、エクセルの台帳で車検満了日を管理している場合の限界は整備工場の顧客管理をエクセルでする方法と限界でまとめています。
車検証の取り込みはQRコードとICタグを役割で分けます
車検証の情報を整備システムに取り込むときは、QRコードとICタグを役割で分けると受付の手間が減ります。券面の二次元コードからは車台番号、型式、原動機型式、型式指定番号と類別区分番号、初度登録年月などの車両の情報を読み込み、既存客の車なら照会して変わった項目だけを更新します。所有者と使用者の氏名や住所、車検の満了日は券面に記載されず、券面のQRコードにも入らないため、新しいお客様の車は車検証閲覧アプリでICタグを読んで取り込みます。最後に連絡先を聞き取って入力し、満了日をもとに次回の車検案内の対象に入れれば、1台の登録が受付の中で完結します。
整備システム・整備ソフト DREAM POWER(ドリームパワー)には、車検証のQRコードをスキャンして車検証の情報を正確に反映できる「車検証QRスキャン」がオプションとして用意されています。顧客管理と車両管理に入った情報は、伝票作成や車検点検案内、記録簿の作成でそのまま使えます。
電子車検証との連動では、国土交通省の車検証閲覧アプリで電子車検証を読み取り、JSON形式で出力したファイルを取り込むと、車両情報を入力せずに登録できます。公式サイトの電子車検証と連動のページによると、取り込める項目は自動車登録番号、初度登録年月、車名、車台番号、型式、原動機の型式、所有者と使用者の氏名と住所、使用の本拠の位置、用途、車体の形状、乗車定員、最大積載量、車両重量、寸法、軸重、総排気量、燃料の種類、型式指定番号、類別区分番号、有効期間の満了日、備考情報などです(2023年7月時点)。閲覧アプリの画面に表示されるQRコードからの取り込みは、当社指定のQRコードリーダーに対応しています。
導入実績は6,000社、利用継続率は97.38%で、法改正に合わせたアップデートは無料です。オプションの内容はオプション一覧、標準の機能は主な機能でご覧いただけます。料金は資料請求でご案内しています。
整備システム・整備ソフト DREAM POWERは閲覧アプリのファイルも取り込めます
整備システム・整備ソフト DREAM POWERでは、車検証のQRコードをスキャンして車検証の情報を反映する車検証QRスキャンをオプションで使えるほか、国土交通省の車検証閲覧アプリでICタグを読み取りJSON形式で出力したファイルを取り込んで、車両情報を入力せずに登録できます。公式サイトによると取り込める項目は自動車登録番号、車台番号、型式、所有者と使用者の氏名と住所、有効期間の満了日、型式指定番号、類別区分番号など(2023年7月時点)で、閲覧アプリの画面のQRコードからの取り込みは指定のQRコードリーダーに対応しています。導入実績は6,000社、利用継続率は97.38%で、法改正に合わせたアップデートは無料です。
電子車検証の券面のQRコードでは分かりません。国土交通省の仕様書では、券面に印字する二次元コード3の満了日は「999999」と設定するとされています。満了日は車検証閲覧アプリの画面のコードか、自動車検査証記録事項に印字されたコードで読み取れます。
文字列を見るだけならスマートフォンのカメラでも読めますが、分割されたコードを項目ごとに振り分ける作業が残ります。業務で台帳に登録するなら、整備システムが対応しているQRコードリーダーやスキャン機能を使うのが確実です。
取り込めません。仕様書の項目一覧に所有者や使用者の欄はなく、電子車検証の券面にも記載されません。所有者と使用者の情報は、車検証閲覧アプリでICタグを読み込んで確認します。
券面のQRコードを読めるか、閲覧アプリのファイルを取り込めるか、取り込んだ満了日を車検案内に使えるかを確かめます。料金の安さやリースなしで契約できるかも含めて比べたい場合は、姉妹サイトの整備システム比較も参考になります。
電子車検証には二次元コード2と二次元コード3の2種類が印字され、二次元コード2は2分割、二次元コード3は3分割なので、四角い模様は合わせて5つです。すべて読み取ると1台分の情報がそろいます。
記載内容は2026年10月25日時点で公表資料を確認したものです。税務や法令の個別の判断は、所管の官庁や専門家にご確認ください。
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